修羅の国(しゅらのくに)は、漫画「北斗の拳」に登場する架空の国家である。
本稿では、修羅の国の支配者である羅将(らしょう)や配下の修羅(しゅら)についても、併せて記述する。
修羅の国[]
北斗神拳と北斗琉拳(劉家拳)の発祥の地であり、ラオウ、トキ、ケンシロウの生まれ故郷[1]。「蒼天の拳」における種々の描写から現実世界における中国とみられる。 支配者であるカイオウが恐怖政治を敷いており、事実上、作品のクライマックスの舞台となった。
社会制度[]
統治形態は封建制に近く、羅将と呼ばれる3人の男を頂点に、准将、郡将、村長、修羅(後述)、一般人…という階級を形成する。 また羅将同士にも序列が示唆されており、事実上はカイオウを中心とした絶対王政と見ることもできる。
男子には12歳から15歳までの間に100回の死闘を行う通過儀礼が義務付けられており、このため「男子の生存率は1%」と評される[2]。 これを完遂した者は「修羅」と呼ばれ、国名の由来ともなっている。 修羅になってある程度の戦績を積むと、名前、花嫁、領主権などを与えられる。 12歳以降に敗北した者は基本的に対戦相手に殺害されるが、死亡に至らず生き残った場合は両足を切断された上で生存を許される。この脱落者は「ボロ」と呼ばれ、各種特権を失って低階級に置かれる。女子はリンを見るに物品に近い扱いを受けているが、これはこの時代においては修羅の国に限ったことではない(例:アイリ)。修羅の国の女性は、一定の年齢に達すると修羅の花嫁候補として為政者たちの管理下におかれる。当然これを拒むことは許されず、命を奪われることもある。
また、修羅でもボロでもない男子が見られ、国民全員が100戦をするわけではないようである。これについては「カイオウの法が末端地域には及んでいない」「100戦は市民だけの義務」など様々な考察がある。また、羅将ヒョウが婚約者サヤカへのプレゼントとして宝石商から頼んでいた品を受け取り、「後で望み通りの品を与える」と絶賛しているのを見る限り、戦いとは無関係でも何らかの才覚を有し、それを権力者に気に入られれば修羅にならなくとも問題はないと思われる。
文化、風俗[]
作中での話し言葉は日本語で統一されているが、随所で漢語が使用されている。カイオウやヒョウがサンスクリット語で会話する場面も見られるが、これは北斗琉拳の風習とみられる。人名については、修羅として実績を積むまで名乗ることが許されない。ただし修練段階の児童が名を呼ばれるケースがあるため、修羅の名は字や号に相当するものと推察される。
婚姻制度は厳格で、
- ある程度連勝した修羅を二人で戦わせ、勝者に選りすぐった美しい娘を与える。その際に儀式として、花嫁の血を一滴垂らした酒盃を授ける(アルフ)
このような手続きが確認されている。ただし、場面によっては
- 交際による婚約(ヒョウ)
- 村落を来訪し、徴募する(サモト)
- 周囲の男を殺し、略奪する(ヌメリ)
などの描写があり、地位や状況に応じた婚儀が行われるようである。 いずれも、「強ければ罪に問われない」という修羅の国の掟が前提となっているため、特には問題視されることはないようである。
修羅を中心に殺されることを消滅と捉えず、強者の血肉となって生きるとする考え方がある。敵から逃げること、愛を説くことは悪徳とされ、違反者には死が与えられる。
修羅は辮髪やスキンヘッドが多く、黒の革鎧らしきもので首から下の全身を覆うのが一般的で、拳力や社会的地位の低い修羅(修羅予備軍の児童を含む)は仮面を被る傾向にある。ボロは全身をボロ布と覆面で覆うが、文官として修羅に仕え、奢侈な衣装を身に着ける例も見られる(ハンの侍従など)。
北斗神拳と北斗琉拳の因縁から、いつかラオウが帰還して国を救うという伝説がある。「北斗神拳」でなく「ラオウ」個人なのは、カイオウの情報操作によるもの。
地理、交通[]
中国大陸とみられるものの、核戦争に伴う地殻変動で現実世界とはかなり異なる地勢になっているようである。 日本から渡れる海が一つしかないらしく、国土に砂漠が多いこともあり、太平洋の大部分が干上がって陸地面積を著しく拡大した可能性がある。 その一方、羅将ハンの居城から「国中に」伝達の赤水が到達したとされており、領土が大河の流域に留まっている可能性も高い。
沿岸は修羅によって厳重に警備されており、部外者が侵入した場合は一切の弁明を聞かずこれを殺害する。ただし、修羅の国の人間が出国することは難しくないらしく、他国に渡航を試みたケースがある(若年時のシャチ、新劇場版の芸妓など)。
陸地ではバイクや馬による移動が主流なのは他国と変わらないが、私有列車などの比較的発達した移動手段も確認される。
歴史、民情[]
作中二十世紀末に軍事国家の侵略を受け荒廃し、ジュウケイがラオウら三人を送り出す。やがて核戦争が勃発するに及んで、国家や文明は崩壊。戦争終結後はカイオウを中心とした北斗琉拳の高弟3人が拳で権力を握り、早々に国家システムを再構築[3]。この時から前述のような男子生存率1%の過酷な地と化し、修羅の国と呼ばれるようになる。国家体制の完成直前、ラオウが一度来訪し、それ以後カイオウの手によってラオウ伝説が流される。前後して沿岸に修羅が配置され、鎖国体制が完成した。
民衆は内心ではこの体制に反発しており、ラオウ伝説を信じてその来航を待ち望んでいた。ケンシロウが来航して第三の羅将たるハンを倒すや、早合点して一斉に武装蜂起するも大勢が修羅に鎮圧され絶命する。
だが動乱の流れは止まらず、ヒョウの腹心が反体制を掲げて離反するなどした結果、全員ヒョウに処刑されるという事態も生じた。最終的にケンシロウを中心とした戦闘により、3人の羅将全てとそれに仕える多くの修羅が死亡。その後の描写はないものの、体制が崩壊したことで恐怖政治と鎖国状態に終止符が打たれたものと推察される。
修羅・羅将[]
羅将[]
修羅の国の支配者たち。いずれも北斗琉拳の使い手である。
- カイオウ
- ヒョウ
- 声 - 小川真司、堀川亮(少年期)
- 修羅の国・第二の羅将。ケンシロウの実兄にして北斗宗家の嫡男。
- 北斗宗家の嫡男ではあるがその血は薄く、弟ケンシロウに比べて力量では劣る存在。また、ケンシロウと同じく優しい心の持ち主だが、その優しさは拳の弱さに繋がる危険性もあったため、それを案じたジュウケイが北斗宗家に関する記憶を封じようとしたことで額にX字の傷を残す。だがジュウケイの記憶封印は不完全であり、それをカイオウに話したことからカイオウにより完全に封じられてしまう。
- 記憶を失いながらもカイオウにはない優しさがあり、同門である第三の羅将ハンの遺体が川から流れ着いた際に部下たちに彼を讃えさせ、弔うなどの場面もあった。部下の中には「ヒョウこそ修羅の国の救世主だ」と信じる者もいた。しかし、カイオウがヒョウの婚約者であるサヤカを手に掛けて「ケンシロウに殺された」と欺いたために、ケンシロウを敵(かたき)として激しく憎悪し魔界へと堕ちてゆく。
- 自ら決別を告げた部下のナガト達を殺してその一族が住む村を焼き払うと支配地の民を酷使し、川の水をせき止めさせて水没していた北斗琉拳ゆかりの聖殿・羅聖殿を地上に出す。そして、羅聖殿にて黒夜叉と戦って退けた後ケンシロウと対決し、カイオウとの戦いを経たケンシロウに、早々と北斗琉拳(魔闘気)の原理を見破られる。だが北斗宗家の血に目覚め、伝承されていた「宗家の拳」により逆襲に転じた。最後の一撃を放とうとしたところをシャチに胸を貫かれる形で止められ、正気を取り戻して和解する。戦いのさなか、宗家の血に目覚めた際に記憶を取り戻していたものの、それと同時に自らの犯した罪を悟り、ケンシロウの手で倒される覚悟をしていた。その後はケンシロウのために封印されていた宗家の秘拳のありかを教える。また、二人が相打ちとならなかったと聞いて怒れるカイオウが差し向けた直属の修羅陸戦部隊を、重傷ながら黒夜叉と共に撃退する強さを見せた。
- 恋人・サヤカを殺されたにもかかわらず、最後までカイオウを実の兄のように慕い、カイオウが歪んだのは弱かった自分の責任だと責め続け、それを詫びたいとカイオウの元へと歩み寄る。最期はその思いに打たれて涙を流したカイオウの胸で事切れ、その亡骸はカイオウと共に溶岩の中に埋まった。
- ハン
- 声 - 戸谷公次
- 修羅の国・第三の羅将。
- 「野心無き者には生きる価値が無い」という信念を持ち、また「命のやり取りこそ最高の愉しみ」と考えている。今までに自分の命を狙ってきた修羅を幾人ともなく葬っており、本人曰く「百人から先は数えていない」とのこと。逆に野心なき者と見なした者については、その者の力量が優れていようとも容赦なく葬り去る。
- 身の回りに自分の命を狙っている修羅や侍女をそれと知りながらあえて抱え、侍女に酒を注がれた際にはそれが毒入りであることを見抜き、飼い犬に舐めさせた。犬は毒を見抜けずに一舐めで死亡したほどの猛毒だが、アニメではこれを平然と飲み干すという描写が追加された。
- 未だかつて誰も影すら見たことはないという疾風のごとき拳速を誇る羅将で、リンを追って駆けつけたケンシロウと激闘を繰り広げた。ケンシロウとは掴み合いの肉弾戦も演じたほか、魔闘気は纏っていないものの掌から闘気を放つ技「白羅滅精」を使ったり、岩を幾つも浮かせて投げつけるなど、北斗琉拳の伝承者らしく闘気の扱いには長けている。さらに致命の破孔を突けぬ代わりに足の動きを徐々に奪ってゆくなど、戦術的にケンシロウを追い詰めている。
- 赤子のケンシロウが修羅の国より船で出国した様子などケンシロウの過去を知っており、ヒョウの弟であることも既知で「お前ではヒョウには勝てぬ」とケンシロウに忠告している。また「天将奔烈」がラオウの技であったことも察していた。
- ヒョウやカイオウと異なり、北斗宗家との関係などのエピソードは明らかにされていない。
修羅[]
「生存率1%」といわれる100回の死闘を経て、過酷なバトルロイヤルを生き抜いた男達である。
- 無名の修羅
- 声 - 松田重治
- 仮面を取ることを許されていない名もなき修羅の一人。多彩な技と狡猾さを合わせ持つ「修羅忍道」の使い手。かつて赤鯱が100名の部下と共に修羅の国に侵攻した際、たった一人の修羅に敗れ去ったが、その時の修羅が彼でありまだ15歳にも満たなかったという。
- ケンシロウとの激闘の傷が癒えず手負いだったとはいえ、修羅の国に入ったファルコの義足をもぎ取って致命傷を与えた。しかし、ケンシロウの刹活孔によって生気を取り戻したファルコの元斗皇拳秘奥義「黄光刹斬」を食らって敗北した。断末魔の叫びは「おぼあ」。
- 修羅の国での地位は下級に位置するが、ファルコが倒すのに秘奥義を使わざるを得ないほどの難敵に描かれており、「修羅の国編」開始時において、修羅の国の底知れぬ恐ろしさを表現するに十分なキャラクターだった。ただしその後に登場する修羅達には、名のある修羅も含めて目立った活躍もないままやられ役で終わった者も多い。
- この修羅はあくまで無名だが、ファルコから「砂蜘蛛」とよばれたことがある。また、北斗関連のサイトでは他の修羅と区別するため同様に「砂蜘蛛」と呼ぶことがある。
- 砂時計のアルフ
- 声 - 西村知道
- 修羅として122戦全勝、そのうち105人を2分以内に殺した。2分以内に殺さなかった者は殺す価値もないと見切ったゆえと言う。
- 郡将カイゼルの命により、リンを追って修羅の国に入ったケンシロウを倒すため立ち塞がる。2分間の砂時計を携行して戦うのが彼のスタイルであり、毒蛾の鱗粉を含んだマントを突かせて視覚を幻惑する「誘闘赤円舞」でケンシロウを倒そうとするが、神速の拳を打ち込まれて、逆に2分以内で葬り去られる。断末魔の叫びは「とぼあ」(アニメ版では「うぇ!!」)。
- 下級の修羅
- カイゼルの命令で、リンを連れ去ったボロ(シャチ)を倒しに来た修羅。
- シャチがボロでないと分かり、唖然とする。
- 攻撃するが逆に返り討ちに遭って両手の指が曲がり、喝把玩で葬られた。断末魔の叫びは「おおげ~!!べやっ!!」
- アニメでは、攻撃せずに唖然としたまま喝把玩で葬られる。また、葬られる直前に彼(シャチ)が羅刹だと知る。断末魔の叫びは「ほく、と、りゅう…け〜ん!!」。
- 殺(シャー)、斬(ザン)
- シャチの実力を試すためにカイゼルが彼にけしかけた修羅たち。
- カイゼルによれば「これまでの修羅とは格が違う」というふれこみで殺と斬は対極でシャチに挑んだが、殺のほうが斬に比べてわずかに間合いが近かったために反撃され、殺は一撃で倒されてしまう。斬は動揺して思わず後ずさったところをカイゼルに咎められ、彼に背後から肋骨をもぎ取られて死亡した。
- カイゼル
- 声 - 屋良有作
- 傷を付けず一瞬にして内臓や骨を抜き取ることができる「孟古流妖禽掌」の使い手。修羅として1,800勝(アニメでは8,800勝)し、支配地で配下の修羅を統治する「郡将」と言う称号を与えられている。顔に歴戦の証である横長の傷がある。
- リンを連れ去ったシャチを追って対峙し、彼の正体が「羅刹」であることを知っても、その強さを認めて不問にしようとするが、逆に戦いを挑まれ激闘を繰り広げる。カイゼルはかつて第三の羅将であるハンと戦ったことがあるが、彼の拳を見切れずに敗北している。その時に胸に深手を負っており、シャチにその古傷を攻められ倒される。
- 「ないアル」の修羅
- 声 - 島香裕
- ハンの居城付近を統治していた修羅。モヒカン頭に鯰髭を生やしている小太りの男。
- 車で領地を巡回していたところをハンの居城を探すケンシロウに襲撃され、地面や岩壁に叩きつけられるなどの拷問を受けハンの居城の場所を教えるよう強要されるが「しっ、知らないアルよ!」と頑なに拒む。しかしケンシロウは「ないアル」という言葉尻をつかまえて「あるのかないのかどっちなんだ」と拷問を続けたあと、「ひょんげ〜!!ぶ」と叫んで絶命した。
- アニメにも登場するが、原作の「〜アル」口調がなくなり、ハンの居城の場所を聞かれて「知らない」と言い張り、剣で戦おうとするが、意思とは無関係に道を教える秘孔を突かれて居城の位置を示したあとで置いてけぼりにされた挙句「ひょんげ〜!!」で爆死するという場面に変更されている。また、初心者マークを貼った車に乗って登場するなどの演出が用意されている。
- ブロン
- 声 - 田中康郎
- 蜂起したボロを鎮圧した修羅。ケンシロウに巨大な鉄のブーメランを投げるが、曲げられた上に顔に投げ返されて絶命。アニメでは投げ返された後に2本の刀で襲い掛かるが闘気で曲げられ、その曲がった刀で顔を真っ二つにされて絶命している。断末魔の叫びは「えがっ」。
- シエ
- 声 - 佐藤正治
- ケンシロウを待ち伏せしていた修羅。蟹に似ていて語尾に「〜ガニ」が付く。両腕に装着した巨大なナイフで襲い掛かり(技名:交牙断随)仕掛けた罠に追い込むものの、自分の罠に落とされ絶命。断末魔の叫びは「いてえガニ〜!!」。
- アニメでは、オリジナルキャラクターであるロック達7人に襲い掛かっていたところをケンシロウに見つけられ、北斗神拳によって爆死したという形に変更されている。また、修羅でないロック達に部下の修羅たちがやられる様子を見て、修羅のレベルが落ちたことを嘆くセリフもあった。断末魔の叫びは「え、ち、ぜん…がに〜っ!」。
- ギョウコ
- 声 - 島香裕
- ブタと呼ばれることが嫌いな太った修羅。正直者が好きらしいが正直に「ブタ」と言った場合は怒る。蒸気機関車を改造した車を愛用している。羅将の地位を狙ってサヤカの葬儀を欠席してまでケンシロウの首を狙うも、そのケンシロウに「ブタヤロウ!」と呼ばれ殺される。断末魔の叫びは「ほぴゃ!」。
- アニメでは髪の毛が付け加えられており、またケンシロウに敗れた後でカイオウに伝言を伝えてくるように言われたが、伝えに来た場所が間の悪いことにサヤカの葬儀だったのでヒョウの怒りを買い、魔神と化したヒョウに魔闘気で吹き飛ばされて死亡した。
- ナガト
- 声 - 田中和実
- ヒョウの配下の准将。ヒョウを兄のように慕い、いつしか彼が目覚めてカイオウを打倒することを願っていた。しかし、ヒョウがサヤカの死をきっかけに魔界に墜ちてカイオウに忠誠を誓った様子を見て、4人の部下と共に訣別を告げる。その直後、4人の部下をヒョウに殺され、自身も涙を流しながら闘いを挑んで殺された。魔神となったヒョウによりナガトは逆賊とされ、ナガトの村は焼き払われ一族はケンシロウに救われた次男を除いて抹殺される。
- アニメでは副将となり、ケンシロウと魔闘気の後遺症に苦しむシャチを村に匿った。ナガトの一族は助けに来たケンシロウにより存命している。
- 監督の修羅
- 声 - 塩屋浩三
- 羅聖殿の復旧作業を監督していた修羅。平安貴族のような眉で葉巻を吸っている。沼の水をせき止めて羅聖殿を復旧すべく、奴隷の家族の老人たちをギロチンにかけて人質に取り、岩を運ばせていた。
- すると岩を持った奴隷たちの列の中に信じられないほど大きな岩を持った男(ケンシロウ)が混じっており、「今度はお前の番だ」と言われて、その岩をパスされる。当然持てるわけもなく、周りの修羅ともども潰れてしまった。断末魔の叫びは「ちょ…ちょっとまっ…!!てべぼ!!」。
- ゼブラ
- 声 - 戸谷公次
- 鉄鎖を操るシマウマ模様の特徴ある衣装を着用している修羅。コスチュームの頭部はエイリアンのようなデザイン。言葉遣いは丁寧だが、下卑た笑い方をする。カイオウの命でヒョウの殺害を狙って現れる。傷を負ったヒョウを鉄鎖で巻き縛ってリンが死環白を突かれて野に放たれたことを明かすと、地に這わせていたぶり嘲笑した。が、ヒョウの反撃で地面に埋め込まれて絶命。アニメでの断末魔の叫びは「あべし」。
- サモト
- 嫁探しの途中、カイオウに秘孔・死環白を突かれたリンを発見したが、ヌメリに殺されて奪われる。断末魔の叫びは「ありゃ!!」。部下は皆不潔であり、本人は立派な服を着て高貴ぶっているものの自身の唾液で髪型を整えているので同類である。
- アニメでは未登場で、後述のヌメリが代役も兼ねて登場している。
- ヌメリ
- 声 - 佐藤正治
- サモトをデコピン一発で殺してリンを奪った修羅。リンを目覚めさせる破孔を突いて自分に愛を向けようとしたが、すんでのところでヒョウにリンを奪還され、真っ二つにされて死亡した。断末魔の叫びは「あはら!!」。アニメではサモトという名前で登場。
- カイオウ陸戦隊
- カイオウ配下の部隊で、黒夜叉によればいずれも一騎当千の修羅たちからなるという。死環白を突かれたリンをケンシロウの元に連れてゆこうとするヒョウと黒夜叉の前に立ち塞がったが、2人の決死の戦いによって相打ちの形で壊滅させられた。最後の一名のみはケンシロウとリンを追ってやってきたバットが倒したように見えるが、原作の描写でははっきりしたことは分からない。
アニメオリジナル[]
- ガメレオ
- 声 - 山口健
- カメレオンがモチーフの修羅。ケンシロウを狙っての登場だったが、返り討ちにあい絶命。保護色により姿が隠せるが、気配を消せていなかった為に簡単に見抜かれていた。断末魔の叫びは「あっへー!!」。
- ギャモン
- 声 - 堀之紀
- サソリがモチーフで、ケンシロウ曰く「ザリガニ」。毒針を武器とする修羅で群将。毒針を飛ばす甲牙鉄条刺という技でケンシロウに挑んだが、闘気で逆に針を跳ね返されてお陀仏した。断末魔の叫びは「うわー、ししし死ぬー!!」
- ケイン
- 声 - 池水通洋
- 修羅の国の郡将。館で枝豆などのつまみを啄みながら、自分の実力なら羅将に値するのに郡将に甘んじていることに不満を部下の前で漏らしていた。カイオウの命により、ケンシロウを抹殺すれば羅将の地位を認めるという報が届くといきり立って、シャチが若い頃修行したという小屋に向かった。着いたころにはケンシロウがすでに復活間際であり、先制攻撃で波動砲らしき拳を仕掛けたが、通じずケンシロウの闘気に上空まで弾き飛ばされ、爆死。断末魔の叫びは「うげでぶー!!」
脚注[]
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